飯田 年平∥イイダ トシヒラ  加知弥神社祠官 ・ 鳥取藩国学方 ・ 国学者


〔生没年〕 文政3年(1820)8月~明治19年(1886)6月26日 〔享年〕67

〔活動地〕 因幡気多郡 : 鳥取県気高町、鹿野、青谷
〔その他活動地〕 東京他 : 東京都他

〔墓地〕 青山墓地



〔学統〕 本居大平・加納諸平・伴信友

〔名〕足穂 〔称〕七郎・主鈴 〔号〕石園


【 解説 】


 国学者。因幡国気多郡寺内町の加知弥神社祠官飯田秀雄の次男として生まれる。万延元年3月、士班に列して鳥取藩国学方雇となる。明治維新後は、まず史官となり、次いで神祇大史となり従七位に叙される。その後、神祇大録・式部大属兼中掌典・神宮神嘗祭奉幣使・式部寮御用掛准奏任官などを歴任。明治16年3月、正七位に、同19年6月28日、従六位に叙された。
 5、6歳のとき、母より『古今和歌集』を教えられ、その悉くを誤りなく暗誦したという。14歳のとき、和歌山に赴き、本居大平に師事する。ほどなく大平が没したため、その後は加納諸平に和歌を、伴信友に古学を学んだ。とくに和歌に堪能で、『古事記』『日本書紀』『万葉集』を範とし、加納諸平・石川依平とともに「歌人三平」と称され、その名声が鳥取藩国学方雇への道を拓いた。元治元年、藩命により『伯耆志』編纂に従事。父の門人である伴林光平と深い親交があったことでも知られる。また式部寮に奉じていた10余年間、祝詞・宣命の殆どは年平の手にかかる。『訂正祝詞式』『祝詞式捷径』など、延喜式祝詞に関する著述がある。

(参照:国学者伝記集成. 第2巻. 続編、 日本人名大事典. 第1巻、 明治維新人名辞典)


【 年譜 】


文政3(1820)加知弥神社祠官飯田秀雄の次男として生まれる。
天保4(1833)本居大平・加納諸平に入門。
天保5(1834)【刊行】鰒玉集作者姓名録. 初編・第2編《ふくぎょくしゅうさくしゃせいめいろく》
天保12(1841)【刊行】鰒玉集作者姓名録. 第3編・第4編《ふくぎょくしゅうさくしゃせいめいろく》
弘化2(1845)【刊行】鰒玉集作者姓名録. 第5編《ふくぎょくしゅうさくしゃせいめいろく》
万延元(1860)鳥取藩国学方雇となる。
明治2(1869)明治政府史官。
明治4(1871)神祇大録。
明治16(1883)正七位に叙される。
明治19(1886)従六位に叙される。



【 出典 】



 〔関連文献〕

近代短歌史
因伯史考(鳥取)
因伯名勝和歌集 / 佐々木一雄. –今井書店,1946
鳥取藩和歌史 / 山本嘉将. –馬場印刷所, 1937
国学全史. 下巻 / 野村八良. -- 関書院, 1929

八木美穂伝 / 小山正. -- 八木美穂顕彰会, 1960
近世藩校に於ける学統学派の研究. 下 / 笠井助治. -- 吉川弘文館, 1970
書画目録と―
因伯紀要(鳥取)
続々歌集解題餘談
日本人物大年表(國學院雑誌第36巻第1号)


 〔事典・伝記〕

日本人名大事典. 第1巻. -- 平凡社, 1979
明治維新人名辞典 / 日本歴史学会. -- 吉川弘文館, 1981
因伯人名録 / 鳥取県立鳥取図書館. -- 鳥取県立鳥取図書館〔ほか〕,1934. -- (鳥取図書館叢書;第5篇)
女流著作解題 / 女子学習院. -- 東出版,1997. -- (辞典叢書;21)
東京掃苔録 / 藤浪和子. --皓星社, 2000.10 --(日本人物情報大系; 57)
和歌大辞典 / 犬養廉. -- 明治書院, 1986
神道大辞典. -- 臨川書店, 1981


 〔地方自治体史誌〕

鳥取県郷土史.--名著出版,1973(788) 鳥取藩史. 第1巻 / 鳥取県. -- 鳥取県立鳥取図書館, 1969 第1巻 鳥取市史. -- 鳥取市, 1979

( 和学者総覧:874、 国学者伝記集成. 第2巻 )