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ホーム >> COEプログラム事業の遂行と成果について >> b. 研究会 >> グループ1「基層文化としての神道・日本文化の研究」
考古学 第3回定例研究会 
公開日: 2004/4/20
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21COE第3回考古学定例研究会
講演テーマ:「蘇州地区における良渚文化研究の新成果−綽墩遺跡−」
講演者:丁金竜氏(蘇州博物館考古主任)
通訳・コメンテーター:中村慎一氏(金沢大学助教授)


丁金龍氏講演


向かって左から中村氏、丁氏(院友会館大会議室にて)

講演概要:丁氏は蘇州地区において多くの新石器時代遺跡の発掘調査を手がけてきた。今回は蘇州地区全体の新石器時代研究の現状と最新の遺跡発掘情報を提供して下さった。
 綽墩遺跡は江蘇省太湖の北東部に位置する陽澄湖の東岸に位置する遺跡である。また、水田跡が検出された草鞋山遺跡と比較的近接している。遺跡範囲は40万平米ほどと想定されており、良渚文化、鸞文化、馬家浜文化の文化層が確認されている。調査は現在も続行されており、報告は現在の状況にとどまるが、遺跡からは住居跡11基、灰坑35基、墓59基、井戸8基が検出されており、居住区と墓域の空間的使い分けなどが明確になった。墓葬は子供と成人の埋葬地区が分けられてあることや、成人のなかでも副葬品に差異がみられることなど、複雑な人間構成の様相が想定できる。また、住居によっては住居に近接する形で祭壇の可能性がある遺構が検出されており、今後のより詳細な発掘調査と報告が期待できる。
 良渚文化の遺跡はこれまで墓葬が中心に行なわれてきており、居住区とそれにともなう墓域との関係が明確ではなかった。こうした現状のなかで、居住区と墓域の関係が明確になった本遺跡の調査は、今後、新石器文化長江下流域の鸞文化研究に大きく貢献することが容易に予想できる。また、遺構の一部を祭壇の可能性があると指摘している点や墓域と居住区の関係など、中国華南における新石器時代研究における研究動向および問題意識を示しており、農耕文化が育んだ祭祀や儀礼といった精神文化の解明にあたり大変重要な情報を得ることができた。こうした側面の情報を得たことはわれわれの研究目的にまさに沿うものであり、大きな成果といえよう。また、講演後の談話中に丁氏は今後のプロジェクト関連の協力要請について快諾をされた。

文責:加藤里美(COE研究員)
 
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