ホーム >> COEプログラム事業の遂行と成果について >> c. 国際会議・シンポジウム >> グループ3「神道・日本文化の情報発信と現状の研究」 神道・日本文化研究国際シンポジウム(第3回)「神道の連続と非連続」 | |||
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神道・日本文化研究国際シンポジウム (第3回) 神道の連続と非連続 開催日 平成16年9月4日(土)13時半〜17時、5日(日)10時半〜17時半 会場 國學院大學120周年記念2号館1階2104教室 タイム・スケジュール 9月4日(土) 挨拶及びシンポジウム趣旨説明 井上順孝 (國學院大學教授) 〈セッション1〉司会 中井ケイト (Kate Wildman Nakai, 上智大学教授) 発題1 リュドミーラ・エルマコーワ (Liudmila Ermakova, 神戸市外国語大学教授) 「神道の概念と初期の歌論のある問題」 コメント 加瀬直弥 (國學院大學21世紀研究教育計画嘱託研究員) 発題2 アルノー・ブロトン (Arnaud Brotons, フランス、国立東洋言語文化研究所講師) 「古代・中世における熊野の神の変貌と連続について」 コメント 藤井弘章 (國學院大學日本文化研究所専任講師) 9月5日(日) 〈セッション2〉司会 ノルマン・ヘィヴンズ (Norman Havens, 國學院大學講師) 発題3 ファビオ・ランベッリ (Fabio Rambelli, 札幌大学教授) 「『麗気記』にみる神道の「連続」と「非連続」」 コメント 太田直之 (國學院大學21世紀研究教育計画嘱託研究員) 発題4 ゲイリー・エバーソール (Gary L. Ebersole, アメリカ、ミズーリ州立大学教授) 「宗教史研究における神道の扱い」 コメント 遠藤潤 (國學院大學日本文化研究所助手) 〈セッション3〉司会 井上順孝 発題5 クラウス・アントーニ (Klaus Antoni, ドイツ、テュービンゲン大学教授) 「神道と国体: 政治的イデオロギーとしての連続性を中心に」 コメント 松本久史 (國學院大學日本文化研究所助手) 〈総合討議〉 総合コメンテータ 川村邦光 (大阪大学教授) 1. 趣旨 「神道・日本文化研究国際シンポジウム」と題する連続シンポジウムを重ねてきたなかで浮き彫りになった事柄の一つに、神道を日本文化や日本宗教一般の中でどのように位置づけたらいいのかという問題がある。これは神道をどのような視点から捉えるかで大きく異なってくる。今回は、「神道の連続と非連続」をテーマとして、神道という概念が必要となるのはどの時代からと考えるか、神道と呼ばれてきたものの時代的変化をどう理解するか、神道と他の宗教との関係をどう扱うか、などの問題について、日本及び国外の神道研究の傾向を踏まえながら、討議することにした。議論を通じて、現在の神道研究において見解が分かれているのはどのような点かを確認することを目指した。 これまでのシンポジウムと同様に、国外 (ロシア、フランス、イタリア、アメリカ、ドイツ) で先端的な研究業績を発表してきた神道研究者を迎えて発題をお願いした。今回はさらに、本学の若手研究者5名がそれぞれの発題を受けてコメントを加えた。これにより、問題提起を本プログラムで進行中の研究調査と絡ませながら展開していくことを図った。 2. 内容 それを受けて発題者およびフロア参加者による討議が行われた。近代化のなかで地域信仰をまとめあげる役割を仏教が担ったタイ、ミャンマーと日本の国学運動との比較、庶民レベルの信仰生活と天皇との関わりなど、新たな視点も提出され、また時間的な連続・非連続のみならず他宗教との交渉における同時的な次元での同一性・差異性の認識も論点に加えながら、活発な議論が交わされた。今後、国内外の神道研究の実りある連携を図っていくためにも、今回とりあげたような前提的な問いを繰り返し問い直していく場が必要であることを再確認して、議論を閉じた。 なお、当日の発題、コメント、討論を記録した報告書を刊行する予定であり、詳細についてはそちらをご参照いただきたい。 (文責: 黒崎浩行) リンク:『神道・日本文化研究国際シンポジウム(第3回)神道の連続と非連続』の刊行 リンク:Encyclopedia of Shinto |
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