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ホーム >> COEプログラム事業の遂行と成果について >> a. 調査 >> グループ1「基層文化としての神道・日本文化の研究」
大韓民国における多鈕鏡調査 
公開日: 2005/10/22
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大韓民国における多鈕鏡調査
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1.調査地
   大韓民国 國立中央博物館・國立扶餘博物館・崇實大学校
  踏査地
    ソウル特別市  岩寺洞遺跡・岩寺洞遺跡展示館
    忠清南道牙山市 南城里遺跡・宮坪里遺跡
          唐津郡 素素里遺跡
          礼山郡 東西里遺跡
          扶餘郡 蓮華里遺跡
          論山市 院北里遺跡

2.調査参加者
  杉山林継(國學院大學教授・事業推進担当者)
  村松洋介(國學院大學大学院博士課程後期)
  深澤太郎(國學院大學大学院博士課程後期)
  野内智一郎(國學院大學大学院博士課程前期)

3.出張期間
  平成17年8月17日〜平成17年8月23日(7日間)6泊7日

4.調査目的と成果
  多鈕鏡は、日本列島に初めてもたらされた青銅製の鏡である。本調査は、その多鈕鏡を対象とし、製作工程や使用状況の検討から、鏡を用いた祭祀の実態を復原することを主たる目的とする。
  資料調査は、國立扶餘博物館と崇實大学校が所蔵する忠清南道地域出土鏡を中心に、国宝を含む計10面の多鈕鏡を対象として実施した。従来の多鈕鏡研究では、鏡背の文様に主眼を置いた型式分類が重視されてきたが、鋳造痕跡・調整部位・使用痕跡などを詳細に比較検討することによって、鏡の生産・使用・廃棄の諸段階が、より具体的に明らかになった。高品位のデジタルカメラによる鏡面と鏡背面の写真撮影により、精密な記録を保存することができ、今後の多角的な検討も可能となった。
  多鈕鏡を埋納した遺跡を踏査した結果、北部九州の多鈕鏡副葬墓は平野部の微高地に立地する場合が多いのに対し、韓半島では平野を見下ろす低丘陵の先端や頂部に立地するという日韓の顕著な相違点を看取することができた。但し、東西里遺跡のように一般的な原則からやや逸脱して、標高140mを超える山の中腹に位置する事例も存在しており、その特異性が注目される。
 このように、一昨年度から行なってきた調査の結果、国内外の多鈕鏡29面を精査することができた。地域的には、日本列島と韓半島忠清南道地域の資料が中心となるが、これらの成果を踏まえて今後の研究に取り組んでいきたい。
 今年度の調査も、國立中央博物館・國立扶餘博物館・崇實大学校など、関係諸機関からご便宜、ご協力を賜った。特に、國立中央博物館では、リニューアルオープン前にもかかわらず新館展示品中の多鈕鏡を見学させて頂いたほか、李賢茂館長や趙現鐘考古部長をはじめ、多くの現地専門家との研究交流の場を設けて頂き、今後の研究交流の基盤を築くことができた。
(文責:杉山林継・村松洋介)

崇実大学校
崇實大学校調査風景

東西里遺跡
南城里遺跡踏査
 
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