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ホーム >> COEプログラム事業の遂行と成果について >> b. 研究会 >> グループ1「基層文化としての神道・日本文化の研究」
考古学定例研究会・「神観念形成」研究会 合同研究会 
公開日: 2006/3/8
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1.日時:平成16(2004)年11月10日(水) 

2.場所:國學院大學120周年記念1号館 1401教室

3.開催目的
 第汽哀襦璽廚任肋綢緤験悄μ餌学・考古学・神道学の4分野で研究活動を実施しており、上代文学と民俗学は「神観念形成」研究会、考古学と神道学は考古学定例研究会を個別に開催してきた。今回の合同研究会では、第汽哀襦璽彳發慮Φ羈萋阿料蠍瀝解をより一層深めると同時に、今後の研究活動の深化を図ることを目的とした。

4.研究報告
伊藤慎二(COE研究員)
「國學院大學・国立極東大学第二次ロシア沿海地方国際共同学術発掘調査の概要」
 平成15年度から本学とロシア国立極東大学が実施しているロシア沿海地方における国際学術共同発掘調査成果の概要を報告した。
 平成16年度は、沿海地方カヴァレロフスキー地区のウスチノフカ8遺跡を発掘調査した結果、北海道の縄文時代早期女満別式土器や石刃鏃文化と類似点が多い新石器時代前期ルドナヤ文化や、縄文施文土器などを含む新石器時代後期ザイサノフカ文化の良好な資料が得られ、ロシア沿海地方の新石器文化研究と、日本列島における縄文文化の展開過程を比較検討する上で重要な成果を得たことを紹介した。

加藤里美(COE研究員)
「中国新石器時代の偶像調査研究報告」
 平成16年9月に実施した中国山東省・遼寧省における新石器時代の土製・石製・玉製偶像に関する調査成果について報告した。
 発表では、日本列島の偶像にはヒトが多く、中国はイヌやブタなどの動物が圧倒的に多いことを挙げたが、その要因は社会構造や生業体系などに求められることを指摘した。次年度実施予定の調査では、社会背景も視野に入れた検討を進めることで、より大きな成果が期待でき、中国及び日本列島の偶像信仰の特質を明らかにできることを述べた。   

村松洋介(大学院文学研究科日本史学専攻)
「韓国扶餘博物館所蔵の多鈕鏡調査報告」
 平成16年8月に実施した韓国國立扶餘博物館における調査成果を中心に報告した。
 多鈕鏡製作時における鋳造・調整の痕跡について、日本列島出土の多鈕鏡と詳細に比較した結果、韓半島及び日本列島出土の多鈕細文鏡は、鈕の形状・鈕孔形態・調整技法などが共通しており、一元的な体制の下で生産された可能性を指摘した。
 一方、多鈕鏡を用いた祭祀については、韓半島の事例で鈕・鈕孔・鏡縁部に摩滅部位が普遍的に見られることから、懸垂後に副葬された状況が復原できた。日本列島では、摩滅状況が確認できないものや、鏡背面のみに摩滅が見られるものが存在し、多鈕鏡を研磨して穿孔を施した破鏡や、故意に破壊した破砕鏡も見られる。さらに、出土状況でも副葬と埋納とが併行して行なわれており、韓半島における画一的な様相と日本列島でのバラエティに富んだ様相が明らかとなった。

城陽子(COE研究員)
「東アジアの神観念−中国少数民族・トン族の祭祀と神観念」
 中国西南地域のトン族の集落では一年を通じ、薩歳を祀る行事が行なわれる。「薩さま」と親しみを込めて呼ばれるその女性は遠い昔、トン族を率いて皇帝の軍隊と戦い、トン族の自立を守った人物として語られる。薩歳は二人の娘と共に壮絶な死を遂げ、その遺体は「薩嶺山」に丁重に葬られ、そこは、今も聖地として崇敬されている。また、トン族の人々は、薩歳を自分たちの先祖の一人と考え、神として祀るのである。
 発表では、平成16年8月27日から9月7日に行なった薩祭調査の概要を報告すると共に、トン族が「薩歳」を神として観想する発想や、その祭祀における「動物供犠」のタブーなどからトン族の神観念、さらには、薩祭を司る祭師について考察し、報告した。
 本報告によって、特に、「神と神を祀る者」との関係性や「神に対する捧げ物」という視点において、日中比較研究の有効性がより一段と明確になった。

文責:伊藤慎二・加藤里美・村松洋介・城陽子
 
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