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ホーム >> COEプログラム事業の遂行と成果について >> a. 調査 >> グループ1「基層文化としての神道・日本文化の研究」
ロシア沿海地方国際共同学術発掘調査実施に向けた事前調査 
公開日: 2003/10/3
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1.調査の概要
調査地:ロシア連邦沿海地方ウラジオストク市、ミハイロフスキー地区
調査先:国立極東大学、オシノフカ遺跡、ゴルバトカ3遺跡
調査期間:2003年 7月13日(日)〜2003年 7月17日(木)4泊5日
調査参加者:伊藤慎二(本学COE研究員)、坂梨夏代(本学COE研究協力者)
調査の目的:「基層文化としての神道・日本文化の研究」グループでは、本年8月にロシア連邦沿海地方ミハイロフスキー地区オシノフカ遺跡・ゴルバトカ3遺跡において国際共同学術発掘調査を実施する。今回の調査出張では、発掘調査を実施するにあたって、具体的に調査区をどのように設定するか、また調査を進める手続き・手順などについてロシア側と最終的協議を行った。


2. 調査の経過
7月13日: ロシア連邦ウラジオストク空港着、入国・税関審査終了後ウラジオストク市内の宿舎へ向かう。
7月14日: 調査予定地オシノフカ遺跡およびゴルバトカ3遺跡現地視察を行う。両遺跡は、ミハイロフスキー地区中央部のオシノフカ村およびゴルバトカ村に所在する。ウラジオストク市中心部からは、車で約3時間の行程である。現地到着後、早速国立極東大学クズネツォフ教授、スタロスチン教授と、調査開始までの下準備および調査区設定箇所などについて協議を行う。現地は、ともに村落中心からはずれた比較的樹木の繁茂もまばらな台地縁辺部である。どちらも眺望に優れた立地であり、はるか彼方まで周囲を見渡すことができる。台地直下にはそれぞれオシノフカ川とゴルバトカ−小イリスタヤ川が小刻みに蛇行を繰り返しながら流れており、両岸にひときわ密生した樹林帯をともなって周囲の牧草地・潅木林地域の中を横切っている。オシノフカ遺跡は、台地先端部南斜面が一部土取りにより破壊されているのを除くと、断面露頭部の観察からは南斜面一帯におおむね良好な状態で遺物包含層が遺存している可能性の高い状況がうかがわれた。8月の本調査では、それらの場所を対象にして実施することが決まった。一方、ゴルバトカ3遺跡は、台地南東端部にある1970年代に行われた旧発掘調査区の隣接地が最適とみなされ、本年の調査対象地が決定された。なお当日、両遺跡の所在するミハイロフスキー地区にある国立極東大学分校およびゴルバトカ村役場など管轄教育行政機関へ挨拶訪問もあわせて行い、それぞれ今回の共同調査に対して全面的な支援・協力を約束して頂いた。


ロシア7月−1
オシノフカ遺跡にて(左からスタロスチン教授、クズネツォフ教授、坂梨研究協力者)       


ロシア7月2
オシノフカ遺跡現状


ロシア7月3
ゴルバトカ3遺跡現状


7月15日: 国立極東大学において、クズネツォフ教授・スタロスチン教授とともに、ロシア側で手配・借用する調査時使用機材に関して、実物を前にして検討と協議を行った。ロシア国内の発掘調査で一般的に用いられる機材に加えて、日本国内で一般的に使用される各種機材も導入することが決まった。
7月16日: 国立極東大学および宿舎において、クズネツォフ教授・スタロスチン教授とともに調査手順細部などに関する最終的協議を行った。具体的には、8月本調査日本隊の入国時必要書類、税関審査の際の必要書類、日本側用意持参予定機材の品目内容と使用状況などに関しての確認・準備などが議題にあがり、今後の日程細部を双方で再度確認了解した。
7月17日: 一連の事前調査と準備協議をすべて終えてウラジオストク空港発、新潟空港着、帰国。

ロシア7月−4
極東大学における準備協議状況(左からスタロスチン、クズネツォフ、伊藤)


3. 調査の成果
今回の調査出張により、8月本調査実施に向けて、事前に予定していたすべてのおもな現地事前調査と準備協議を終えた。調査予定地と調査予定箇所についても、現地下見調査の結果、良好な場所を選定することができた。また、日本側・ロシア側双方の役割分担についても具体的に確認・合意できた。さらに、ロシア側関係諸機関より各種全面的な支援・協力を快諾して頂いたため、今後の8月本調査を滞りなく実施できる見通しが得られた。

(文責:伊藤慎二、撮影:伊藤慎二・坂梨夏代)


 
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