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ホーム >> COEプログラム事業の遂行と成果について >> a. 調査 >> グループ1「基層文化としての神道・日本文化の研究」
岡山における分銅形土製品調査 
公開日: 2003/11/18
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岡山における分銅形土製品調査報告

吉田先生
倉敷市上東遺跡

1 調査目的

本調査は弥生時代の本地域に特徴的な分銅形土製品について細部観察・図面作成、及び写真撮影を行ない、併せて伴出する土器や土製品を観察する。そして資料相互の胎土や製作技法の共通性を検討し、さらに残存状態や各部位の製作技法・造形に注目することにより、その特質を把握する。こうした作業により青銅儀器や祭祀遺物との比較を可能とし、弥生時代の精神文化について考察することを目的とする。

2 調査日 平成15年9月23日〜平成15年9月28日

3 調査地および調査協力者
 岡山県 
(岡山市)岡山県古代吉備文化財センター 小林利晴氏
(総社市)総社市埋蔵文化財学習の館 平井典子氏、高橋氏 
     岡山県立吉備路郷土館 松永氏
     南溝手遺跡
(赤磐郡山陽町)山陽町郷土資料館 高畑富子氏 山陽町教育委員会 宇垣匡雅氏
(倉敷市)倉敷考古館
     上東遺跡

4 調査実施者

吉田恵二(國學院大學文学部教授・事業推進担当者)
岩崎厚志(國學院大學文学部助手)     
加藤里美(國學院大學日本文化研究所兼任講師・COE研究員)     
山添奈苗(國學院大學大学院博士課程後期)
村松洋介(國學院大學大学院博士課程後期)
高野晶文(國學院大學大学院博士課程前期) 
武田芳雅(國學院大學大学院博士課程前期)

5 調査の概要

資料の熟覧・観察記録・図化
写真撮影(35mm銀塩カメラ・デジタルカメラ)
遺跡の実地踏査
文献の閲覧と複写

吉田先生
遺物の熟覧および実測

実測作業
遺物の熟覧および実測

作業風景
作業風景(岡山県立吉備路郷土館にて)



6 調査成果
分銅形土製品を含む弥生時代の偶像について、その製作や廃棄の問題について遺跡全体の土器・土製品の製作技術上の観点から総覧し、製作技法の共通性などを検討した。縄文時代の土偶の系統を引くものであるか、それとも農耕社会の成立によってその背景の精神文化や祭祀形態の変化に伴い新たに創出されたのかを、分銅形土製品製作に関わる人間の行為について考察していくことで、農耕社会における人々の信仰や祭祀の基盤に接近し、根底にある縄文文化を抽出することは、神道の成立を考証する上でも重要な調査であるといえる。
調査では128点の分銅形土製品を観察し、特に残存状態(破断面の状態など)、施文内容と製作技法の多様性、穿孔部の状態の3点について有意義な成果を得ることができた。
今回は、まとまった地域に比較的豊富な資料が分布していることから調査地を限定したが、瀬戸内海を挟んだ四国や山陰地方においても近年の調査により事例が増加している。本調査の成果との比較検討のためにも今後、周辺地域の調査の必要性を感じた。本調査では各機関のご好意により、未報告資料及び分銅形土製品以外の資料についても提供を受け調査を行なうことができた。各機関の担当者より、吉備地方に関する研究状況や特徴について数々のご教示を頂き、調査参加者の研究の視野が格段に広がり、今後の調査・研究につながると考えられる。



文責:加藤里美(COE研究員)・山添奈苗(本学大学院博士課程後期)
撮影:岩崎厚志(本学文学部助手)・高野晶文(本学大学院博士課程前期)・武田芳雅(本学大学院博士課程前期)

 
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