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ホーム >> COEプログラム事業の遂行と成果について >> a. 調査 >> グループ1「基層文化としての神道・日本文化の研究」
竹富島ユーンカイ調査 
公開日: 2004/1/14
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日 時 平成15年9月2日〜6日
調査地 沖縄県八重山郡竹富町
参加者 野村純一(COE事業推進担当者)、辰巳正明(COE事業推進担当者)、青木周
    平(COE事業推進担当者)、田畑千秋(大分大学教授)、小林基裕(専門的知識の
    提供者)、城崎陽子(COE研究委員)長野隆之(COE奨励研究員)、大堀英二(本
    学大学院生)

概 要
 
 COE第汽哀襦璽廖峇霑慂顕修箸靴討凌斉察ζ本文化の研究」における研究課題「日本における神観念形成とその比較文化論的研究」では、日本人の神観念に関する調査研究の一環として沖縄竹富島の「ユーンカイ」行事の調査を平成15年9月2日から9月6日にかけて行った。
調査に参加したメンバーは、COE事業推進担当者として本学教授の野村純一、辰巳正明、青木周平の三氏が、専門的知識の提供者として大分大学教授の田畑千秋氏、瑞木書房の小林基裕氏、そして、COE研究員の城崎陽子とCOE奨励研究員の長野隆之、資料整理等協力者の大堀英二の計8名である。
 調査に先立つ打ち合わせの中で、この度の調査においては南琉球における「神観念形成」という命題に迫る視点として以下の6点が挙げられた。1,沖縄竹富島ユーンカイにおける神観念、2,神口の表現と神観念、3,儀礼食と神観念、4,聖地の形成と神観念。
これらを当面の問題意識として、行事における「神観念」の有り様、さらには「日本における神観念形成」の一端を探ることが、今回の調査の目的であった。
 旧暦8月8日に「ユーンカイ(世迎え)」行事が行われる竹富島は、八重山諸島、石垣島の西の海上に浮かぶ島である。石垣港から船で10分ほどの近さにあり、珊瑚礁に囲まれた平らな島影は石垣港からも遠望できる。
ユーンカイ行事はコンドイ浜に近い「ニーラン石」において行われる行事である(【写真1】参照)。その昔、ニーラン石目指して海の彼方から船に乗って渡ってきた神々が島に穀物の種をもたらし、「ハイタツハヤマワリの神」 に託してこれを八重山に配ったという神話に基づく行事であり、一連の神話を「神司(カンツカサ)」と呼ばれる司祭者達と集落の人々が再現する。そこには未だ秘儀とされる儀礼もあり、「神」に対する畏敬の念も色濃く残されている。

ニーラン石でトンチャーを歌う神司
【写真1】ニーラン石にてトンチャーを歌う神司

ガーリ
【写真2】 ガーリ:集落の人々による神迎え行事


 調査に際しては、特に、「神司」の「成巫過程」について知ることができたことが、今後、神観念の中でも、神と人がどのように位置づけられ、かつ、どのように交流するかという点を考える上で有効な資料となることが確信される。一方で、神話や神謡といった文献からの神観念の抽出という作業の必然性をも示唆するものとして意義深い調査内容となった。
 南琉球地域の行事は、琉球王府、さらには中国南東部との交流史の中で解明してゆかなければならない問題を多くかかえている。来年度予定されている中国南東部の少数民族調査との比較検討が今後の課題として残されたといえる。

文責:城崎陽子
 
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